バッテリーフォークリフトの充電方法と種類を紹介
バッテリーフォークリフトの充電方法をご存知ですか?
充電ボタンを押し忘れて充電されてなかったというケースも見受けられます。
バッテリーフォークリフトの充電方法と注意点を紹介していきます。
充電の種類
バッテリーフォークリフトは状況によって充電方法が異なります。
それぞれの違いを説明していきますので、状況に適した充電方法を選択しましょう。
自動充電
自動充電は電気を使用した分だけ最適に充電する方法です。
日常的にはこちらの充電方法が一般的です。充電を行うタイミングですが、
バッテリーの残量が30~50%になった時に行いましょう。
充電コードを差し込み「自動充電」を選択してボタンを押すとモニターに充電中と
表示される、もしくは「最適」のボタンを押してランプが点いたら充電が開始されます。

※三菱ロジスネクストのバッテリーリフトのモニター
均等充電
自動充電を繰り返しているとバッテリーの各セルに性能のバラツキが生じてきます。
均等充電は過充電ぎみに充電して各セルの性能を均等化する充電方法です。
フォークリフトを毎日使用する場合は均等充電を2週間に1回行います。
※必要以上に均等充電を行うとバッテリーの寿命を縮めてしまいますので注意しましょう。
また、長期間使用していないバッテリーや過放電させたバッテリーを
充電する場合にも均等充電を使用して充電します。
充電コードを差し込み、「均等充電」を選択してボタンを押すとモニターに均等充電中と
表示される、もしくは「均等」のボタンを押してランプが点いたら充電が開始されます。


補充電
1回の充電では1日の作業を終える事が出来ない場合に、昼休憩中などを利用して
短時間で行う充電方法です。1時間の充電で10~15%は回復します。
バッテリーの残量が20%以下になると過放電となりバッテリーの寿命を
縮めてしまいますので、補充電を行いながら過放電を避けましょう。
補充電を行うときの注意点として、充電を途中で中止する事になりますので
必ず停止ボタンを押してから電源プラグ、充電プラグの順に抜きましょう。
電解液比重の見方
電解液の比重は温度によって変わるので、バッテリーの温度と比重を読み取り、
電解液比重と温度補正換算表の20℃における比重に換算します。

上記の表のように、液の温度が5℃で比重計が1.25であれば、
20℃における比重は1.24となります。
20℃に換算して比重値が1.26~1.28であれば満充電です。
20℃換算で比重値が1.18以下の場合は均等充電を行いましょう。
長期保管を行う場合の充電方法
保管前に「均等充電」を行っておきましょう。
その後の保管期間も一ヵ月に1回は「均等充電」を行うようにしましょう。
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充電終了後の処理
- 停止ボタンを押します
- 電源スイッチをOFFにします
- 電源プラグを抜きます
- 車体側の充電プラグ差込口から充電プラグを抜きます
※ケーブルではなく必ずプラグ本体を持って抜いてください - 充電ケーブルを所定の場所に収納します。
- バッテリーカバーを閉めてボンネットキャッチをロックします。
充電における注意点
- 充電は雨や水に濡れない、換気の良い涼しい場所で行いましょう。
- バッテリーに火気を近づけないでくだい。
- 充電前にプラグやケーブルに破損やゆがみがないか確認してください。
- 充電する際はキースイッチを切り、バッテリーフードを開放してください。
- バッテリー液の量を確認し、不足している場合は必ず補水してください。
- 補水する場合は必ず蒸留水または精製水を使用してください。
困ったときは
購入先のフォークリフト販売店に相談しましょう。
保証書の裏面に所在地や連絡先が記載されていますので確認しておきましょう。
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まとめ
- 普段の充電方法は「自動充電」「最適充電」で
- 月に1~2回は「均等充電」を行い各セルの電圧のバラツキを補う
- バッテリーが一日持たない場合は補充電を行い過放電を避ける
以上ですが、バッテリーを長持ちさせるためにも、正しい方法で充電を行いましょう!