玉掛け作業とは?基本的な作業手順を解説

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玉掛けの作業とは?
玉掛け作業とは、クレーンを使用して荷物を運搬する際に、ワイヤーロープ等の吊具を
クレーンフックに掛けたり外したりする作業です。今回は基本的な作業手順を解説していきますので、
安全且つ円滑に作業するためにもしっかりと知識を付けておきましょう。
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フックに掛ける方法
①フックアイ掛け(目掛け)
フックにワイヤーロープのアイを掛ける方法で、吊り荷が安定する標準的な使われ方。
②フック半掛け
ワイヤーロープ1本で、玉掛けの掛け数が2本の吊り方。フックにアイを掛けないので、
吊り荷の重心が片寄っているとワイヤーロープがフック上で滑ってしまうため注意が必要。
③フックあだ巻き掛け
ワイヤーロープ1本で、玉掛けの掛け数が2本の吊り方。フックにワイヤーロープを一回巻き付ける方法。
④フック肩掛け
ワイヤーロープ1本で、玉掛けの掛け数が2本の吊り方。フックの肩にワイヤーロープを巻き付ける方法。
吊り荷の重心が中央よりも少し外れた場合などに使われる。
つり荷に掛ける方法
①アイ掛け(目掛け)
吊り荷の吊り金具等にワイヤーロープのアイを掛ける方法。ワイヤーロープが緩むと外れる恐れがあるので注意が必要。
②半掛け
ワイヤーロープを吊り荷の下に回して掛ける方法。
③目通し(絞り)
ワイヤーロープのアイ、もしくはシャックルに反対側のアイを目通しして絞る方法。シャックルを使う場合は
ボルトがワイヤー側ではなくアイの方に掛かるように、シャックルの向きに注意する。
④あだ巻
吊り荷にワイヤーロープを一回巻き付けて掛ける方法。長尺物に有効。
⑤1本吊り(※原則禁止)
1本のワイヤーロープのアイに目通しして深絞りする方法。荷の回転ならびに
ワイヤーロープのよりが戻ってしまい、危険なため原則として禁止。
玉掛け作業の基本的な作業手順
玉掛け作業は基本的に以下の手順で行います。安全に作業するためにもしっかりと把握しておきましょう。
クレーンを呼ぶ
- 合図により荷の重心位置付近にクレーンを誘導する。
- クレーンフックの位置を2方向から確認する。
- 微動巻下げによりクレーンフックをアイ掛けのし易い高さまで誘導する。
玉掛けする
- 荷に玉掛けワイヤーを掛ける。
- フックの上でワイヤーが重ならないようにフックの背側から順にクレーンフックへアイを掛ける。
ワイヤーを利かせる
- 微動巻上げによりワイヤーが緊張したら地切り直前で一旦停止する。
- ワイヤーの張り具合が均等かを確認する。その際にワイヤーを握らない。
- 手鉤を使用し、直接ワイヤーを手で触れないようにする。
地切りする
- 重心の目印とクレーンフックの位置を確認してクレーンフックが重心の真上にあることを確認する。
- つり角度が30°~60°以内の安全なつり角度が保たれていることと玉掛けワイヤーに異常がないことを確認する。
- 吊り荷をわずかに吊り上げ、一旦停止する。(床面から10~20㎝の高さ)
- 吊り荷の安定を確認する。不安定な場合は一旦巻下げて玉掛けをやり直す。
▼地切りの方法と安全に作業を行うための3・3・3運動について解説しています。
巻き上げる
- 原則として荷を2m程度の高さまで巻き上げます。
- 2m=人にあたらない高さとされていますが、吊り方や移動先を考慮し、
且つ障害物に接触しないよう状況に応じて安全な高さまで巻き上げる。
横移動する
- 進行方向に障害物がないか等、安全を確認して移動する。
降ろす
- 荷降ろし場所にクレーンを誘導し、巻き下げて吊り荷の着床の直前で一旦停止させる。
- 吊り荷の位置を手鉤で修正します。その際、絶対に吊り荷に直接触れたり
吊り荷の下に身体を入れたりしてはいけません。 - 着床後ワイヤーが張った状態で一旦停止し、周囲の安全を確認してから巻き下げる。
荷解きする
- ワイヤーが少し緩む高さで停止し、吊り荷の安定を確認してから、ワイヤーを外しやすい高さまで巻き下げる。
- その後、玉掛け用具を外す。
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玉掛け作業の労災事故事例
玉掛け作業は重量のある荷物を扱うため、災害が起こった場合は重大な労働災害に繋がってしまうケースがあります。
注意喚起も兼ねて玉掛け作業の労災事故事例を以下にあげていきます。
具体的な労災事故事例
・吊り荷が揺れて、作業者に接触する労災事故

・ワイヤーに手が挟まれる労災事故

・吊り荷と地面(番木)との間に手が挟まれる事故

・吊り荷と柱の間に手が挟まれる事故

・吊り荷が揺れて、作業者がトラック荷台から落下する労災事故
等があげられます。
玉掛け作業で労災事故を起こさないための注意するポイントをあげていきます。
玉掛け作業の事故を防ぐには?
上記の事故事例のように、玉掛け作業では「吊り荷に直接触れる」「吊り荷から距離を取らない」
といった行動が重大な労働災害に繋がる事故の原因となります。
実際に吊り荷との挟まれや接触による玉掛け作業の事故は多く発生しています。
➡玉掛け作業における事故のリスクを防ぐためには、作業者が直接吊り荷に触れない対策/
環境作りが重要になります。
吊り荷に直接触れない安全対策
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特長は大きく3つ
・吊り荷に触れずに位置調整ができる
・挟まれ事故のリスクを低減
・吊り荷との距離を保ったまま作業可能
玉掛け作業で注意するポイント
~玉掛け産業の安全に係るガイドラインから抜粋~
①掛用具の選定は必要な安全係数を確保するか定められた使用荷重等の範囲内で使用する。
②つり角度は、所定の角度(60°)以内とする。

③アイボルト形のシャックルを目通しつりの通し部に使用する場合はワイヤロープのアイシャックルのアイボルトを通す。
④クレーンの動作中は直接つり荷及び玉掛用具に触れず、手鉤(テカギ)棒を使用する。

⑤吊り荷の下に入らない

▼吊に荷に触れる行為は大変危険です!介錯ロープや手鉤棒を使用して安全距離を保ちましょう!
まとめ
- 安全且つ円滑に作業を進めるためにも作業手順はしっかりと把握しておく
- フックへのワイヤーロープの掛け方はアイ掛け(目掛け)が標準的な方法
- 吊り荷への掛け方は吊り荷に合わせて最適な方法を選定
- 危険なワイヤーロープの掛け方とならないよう注意する
- 吊り荷の安定を確認し、不安定な時は一旦下ろして玉掛けをやり直す
- 吊り荷の下には入らない、安全な距離を保つ
- 吊り荷やワイヤーロープには手で触れない
- 労災事故を防止するために作業者が直接吊り荷に触れない環境作りが重要
- 重量物を扱う危険な作業と認識する事。災害時は重大な労働災害に繋がってしまうため、必ず安全第一で!
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