フォークリフトの種類とは?特徴と運転に必要な資格を解説
目次[非表示]
- 1.フォークリフトの特徴
- 1.1.フォークリフトとは?
- 1.2.フォークリフトの特徴
- 2.フォークリフトの種類
- 2.1.カウンターバランスフォークリフト
- 2.2.リーチフォークリフト
- 2.3.サイドフォークリフト
- 2.4.ウォーキーフォークリフト
- 2.5.マルチディレクショナルフォークリフト
- 2.6.オーダーピッキングトラック
- 3.フォークリフトの動力
- 4.フォークリフトの運転に必要な資格
- 4.1.フォークリフト運転技能講習
- 4.2.フォークリフト運転特別教育
- 4.3.特殊自動車免許
- 5.フォークリフトが活躍する場所
- 6.フォークリフトの選び方
- 7.労災事故と物損事故に注意
- 7.1.フォークリフト作業中の労災事故
- 7.2.フォークリフト作業中の物損事故
- 8.まとめ
フォークリフトの特徴
フォークリフトとは?
フォークリフトとは、油圧を利用してフォークなどを上下させるマストを備えた自走式荷役運搬車のこと。
貨物を運ぶためのフォークを車体前面に備えていることが大きな特徴なので「フォークリフト」という
名称がつけられました。主に倉庫・向上・港湾施設などで導入されていて、適切に使用することで
荷物の積み下ろしや運搬を効率的にかつ安全に行うことができます。
フォークリフトの特徴
フォークリフトの主な動きは車体前方のフォークを貨物の下部やパレットに差し込んで
持ち上げることによる運搬です。比較的重い荷物を持ち上げた状態でも走行できるため、
大量の重い荷物を移動させる際など大幅に作業時間を短縮できます。また、マストを伸ばすと
フォークが上昇するため(約2.5m~6m)、高い場所に貨物を移動させることもできます。
短距離の荷役運搬が目的なのでフォークリフトの最高速度は約10~20km/hと速くありません。
また、積載時は前面に貨物があり、視界が確保しづらく、事業所によっては「前進禁止」の
規則が定められている場合もあります。
フォーク以外のアタッチメントを装着することでより幅広い貨物の運搬や作業に対応が可能です。
フォークリフトの差し込み長さが一目でわかる
フォークリフトの種類
カウンターバランスフォークリフト
「カウンターバランスフォークリフト」は、フォークとマストが車両の前方にある、座って乗るタイプの
一般的なフォークリフトです。車体後方にカウンターウエイトが設けられているため、重量物を車体の
前方で持ち上げても安定性を保ちながら走行できる作りになっています。また、フォークの
チルト角度を調整する際には、マストごと傾く機構になっています。
リーチフォークリフト
リーチフォークリフトは立った状態で運転するフォークリフトです。
「リーチフォークリフト」は、静止したままフォーク部分だけを前後に動かすことができます。
運転は立ったまま行い、小回りが利くため室内や狭い場所での利用に向いています。
また、フォークのチルト角度を調整する際は、フォークとバックレスト部のみが傾く機構になっています。
サイドフォークリフト
サイドフォークリフトとは、車体の真横にフォークがついたタイプのフォークリフトのことです。
角材やパイプ、鋼材など長尺の製品を運ぶのに適しています。
ウォーキーフォークリフト
ウォーキーフォークリフトは、名前の通り歩きながら操作する、乗車のできない歩行走行式の
フォークリフトです。比較的小型なのでカウンターフォークリフトなどが入れないような
狭い場所での荷物の移動に適しています。
マルチディレクショナルフォークリフト
マルチディレクショナルフォークリフトは全方位に進むことのできるフォークリフトで、
前後左右に容易に方向を変えられるので狭い場所での作業に活躍します。
オーダーピッキングトラック
オーダーピッキングトラックは、運転席が荷台と一緒に昇降するタイプのフォークリフトです。
高所へ手作業で荷物を積み下ろしたいに活躍します。ただし高所での作業となるため
上昇する際にはワイヤーをベルトに繋ぎ、安全確保が必要です。
フォークが水平かどうか一目でわかる!!
フォークリフトの動力
エンジン式
エンジン式フォークリフトとは、ガソリンやディーゼル、LPGガス、天然ガス等を燃料として
用いる内燃機関を動力源とするフォークリフトのことを言います。排気ガスが出るため
主に屋外で使用されることが多いです。
バッテリー式
バッテリー式フォークリフトとは、バッテリーに溜めた電気でモーターを動かす、
充電タイプのフォークリフトのことをいいます。
現在3トン以下の小型フォークリフトでは、バッテリー式を使っていることが多いです。
また、エンジン車に比べて騒音が少ないので、住宅街での作業や深夜・早朝に作業するときに
おすすめです。排気ガスが出ないため、工場や倉庫など屋内の作業に向いています。
フォークリフトの運転に必要な資格
フォークリフトを運転するには資格が必要になります。
フォークリフトを操作するために、どのような資格が必要か確認しておきましょう。
フォークリフト運転技能講習
工場や倉庫内等でフォークリフトを運転・操作するためには、フォークリフト運転技能講習が必要です。
フォークリフト技能講習を受講し、運転技能講習終了証を取得すると、
敷地内でフォークリフトを扱えるようになります。
自動車の運転免許の有無や種類によって必要な講習時間が変わります。
普通自動車の免許がない場合:35時間程度の講習受講が必要
自動車免許か限定を除く大型特殊自動車免許の取得者:31時間
受験資格は18歳以上であることのみです。
フォークリフト運転特別教育
最大荷重1トン未満のフォークリフトであれば、フォークリフト運転特別教育を受講すれば操作運転が可能です。
フォークリフト運転特別教育は、学科と実技それぞれ6時間以上の講習を修了することで終了証が交付されます。
フォークリフト運転技能講習と同様、受講資格は18歳以上であることです。
特殊自動車免許
特殊自動車免許は、フォークリフトで公道を走るために必要な資格です。
フォークリフトの運転免許だけでは、公道は走れません。
運転するフォークリフトの大きさや最高速度によって、大型特殊自動車免許か
小型特殊自動車免許かによって、運転できるフォークリフトの最大速度や大きさが変わります。
フォークリフトで公道を走るためには、特殊自動車免許以外にナンバープレートの分類に対応している
運転免許も必要です。また特殊自動車免許を持っていても、荷物を積んで公道を走ることはできません。
フォークリフトの免許を取得するにあたり、教育訓練給付金制度を利用できる可能性があります。
この制度を利用した場合に給付される金額は、支払った費用の20%相当です。
受給資格は、現在仕事に就いているかどうかによって変わります。
現職中:雇用保険の被保険者期間が3年以上であること
離職中:離職日から受講開始までの期間が1年以内で、雇用されていた期間が3年以上であること
フォークリフトが活躍する場所
フォークリフトの資格があればさまざまな業種で活躍できます。
【フォークリフトが活躍する業種の例】
倉庫業、運輸業、食品製造業、鉄鋼業、木材製造業、建設業、土木建築業、解体業、
廃棄物処理業、造園・石材業、水道管工事業、電気・電話工事業など、フォークリフトは
多くの製造業や物流業で必要とされています。
製造業や物流業の現場に近い職種への就職に際しては、フォークリフトの資格を有している事が
プラスになる事が多く、経験があればなお優遇される傾向にあるようです。
フォークリフトの選び方
フォークリフトは種類が多いため、どのタイプを選べば良いのか迷ってしまうこともあると思います。
フォークリフトを選ぶ際のポイントを紹介します。
作業内容
パレットを頻繫に積み下ろしする作業にはカウンターバランスフォークリフトやリーチフォークリフトが
適しています。倉庫や工場での入出庫が該当します。また狭いスペースや高い棚での作業が多い場合は
リーチフォークリフトがおすすめで、倉庫や物流センターでの使用が想定されます。
長尺物を扱う場合にはサイドフォークリフトが適しています。
使用環境
使用環境に応じたフォークリフトの選択も大切です。
例えば、屋内で使用するばあいはバッテリー式フォークリフトが良いでしょう。
静音性が高いことはもちろんですが、排気ガスが出ないことも魅力です。
負荷能力
負荷能力(定格荷重)とはフォークリフトが安全に持ち上げて運搬できる最大重量のことです。
フォークリフトの車体やカタログに記載されています、定格荷重はモデルによって異なり、
1t未満の小さなものから数十tの巨大なものまであります。
定格荷重は仕様だけでなく重心位置や持ち上げ高さによっても変動します。
また、カウンターバランスフォークリフトは車体後部にカウンターウエイトを持ちますので
安定性が高く、重い荷物を持ち上げるのに適したフォークリフトになっています。
取り扱う荷物の重量とフォークリフトの定格荷重を考慮したうえで必要な定格荷重を
備えたフォークリフトを選びましょう。
メンテナンスコスト
フォークリフトを選ぶうえではメンテナンスコストの考慮も欠かせません。
バッテリー交換の頻度や燃料の費用、タイヤの摩耗度合いなど長期的な観点から
運用コストの優れたフォークリフトを選ぶようにしましょう。
例えば天然ガスを動力源とするフォークリフトを選べばガソリンやディーゼルと比較して燃料コストが
低い傾向があり、経済的な運用が期待できます。燃料補給も容易なので、ガス補給ができる場所と
作業場が近いという条件次第にはなりますが長期的なコスト削減が期待できます。
操作性と安全性
最後に紹介するポイントは操作性と安全性です。
フォークリフトを選ぶ際は操作のしやすさや視界の良さ、安全機能の充実度にも配慮しましょう。
4輪のカウンターフォークリフトは安定性が非常に高く、荷物の持ち上げや運搬中もバランスを
崩すことなく安全に操作できます。昨今の安全機能の充実でバックアラームやブルーライト、
爪の水平機能など様々な安全装備がオプションとして用意されています。
労災事故と物損事故に注意
フォークリフト作業中の労災事故
工場や倉庫での仕事に欠かせないフォークリフトですが、事故などの労働災害も後を絶ちません。
挟まれ・巻き込まれ、墜落・転落、激突、等、フォークリフトに関係する労働災害が多く発生しています。
フォークリフトの事故を避けるためにも、制限速度を守り、決められた用途の範囲で使用を行い、
ルールを守って運転、操作するようにしましょう。
フォークリフト作業中の物損事故
労災事故に比べ企業リスクは大きくないですが頻度が圧倒的に多い事故が、
荷物を破損させてしまう物損事故です。フォークリフトの操作を誤ったり、
作業を急いだりする際に起こり易いので、労災事故だけでなく物損事故にも注意しましょう。
~よくある物損事故4大原因と安全対策~
まとめ
フォークリフトは幅広い業界で活躍しており、用途に合った様々な種類が存在します。
それぞれのフォークリフトに適した用途をよく理解して、適切な使用を心がけましょう。
フォークリフトの資格、免許があれば就職にも有利になる可能性が高いので、
仕事の幅を広げたい方は、給付金制度も活用しながら取得されるといいでしょう。
フォークリフトに関するお役立ち情報はこちら








